大型株と小型株の違い
大型株小型株株価指標
「お父さん、大型株とか小型株とかがあるんだそうだけど、どうやって区別しているのかなア。売上げとか従業員数とかなの?」
「いや、いや、これには東証(東京証券取引所)などで決めたハッキリした基準があるんだよ」
「それに、上場と公開とは違うんだってね、どこがどう違うのかなァ」
「うん、これはまあ“土俵”が違うといって当たらずとも遠からずかな」
「もう1つ、株価指標つまりTOPIXとか日経平均とか言われているものなんだけど、どんな意味があるの?」
「今回も3つの疑問か。少し記憶があやふやなところも毎るから、調べてきて教えてあげるよ」
株式には、大型株、中型株、ある。資本金の大小ではなく、上場株式数の多少による分類である。
東京証券取引所では、上場株式数2億株以上を大型株、同6000万株以上〜2億株未満を中型株、同6000万株未満を小型株としている。資本金の大小は、株式投資家にとってはほとんど意味がなくなった。これは時価発行増資が上場企業の資金調達の主流になって以来、増資の手取り資金の半分が資本金に組み入れられるようになり、結果として資本金が一気に急増する例が多くなったからである。
たとえば、キーエンス(コード番号6861)の既発行株式数は3775万株強だが、資本金はなんと306億円強である。
一方、明治製菓(コード番号2202)は既発行株式数3億8943万株強だが、資本金283億円強(いずれも1999年6月現在)である。
資本金ではキーエンスのほうが明治製菓より大きいが、既発行株式数でみると、明治製菓株は大型株であり、キーエンス株は明らかに小型株なのである。時価発行増資の定着によって、こうした矛盾が表面化してきたために1株当たり(利益や純資産)がより重要になり、配当も額面の何割とか何%といった表示から、1株当たり何円といった“円”・”銭”での表示に改められたのである。
当然、投資家にとっても、1株当たり指標や需給関係、流通性などを見るために既発行株式数のほうがはるかに重要となってきたわけだ。
大型株、中型株、小型株といった分類のほかに、株式はときとして国際優良株、ハイテク株、景気循環株、金利敏感株、資源株、仕手系株などと呼ばれることがあるが、これは事業展開の方向性や事業内容、さらには物色人気の流れなどによって便宜的に使われる名称で、ハッキリした定義はない。
また、かつては使われた資産株、利回り株といった名称はいまや“死語”化しているのが現実だ。
*株価指標 株価の全体的な動きを示すもの。
*TOPIX:TOk10StOCkPrlCe)ndeX(東京株価指標)の略。
*資本金 事業を始める、または運営するための元手。
*時価発行増資:市場で流軋ている株式の時価を基準に新株を発行して資金を調達すること。
*額面 有価証券の券面表示金額。株式の額面金額は1982年10月の改正商法で5万円(設立時)が下限に。それ以前の設立会社は設立時点の商法が適用され、48年の改正商法までは分割払い込みの場合は50円、全額払い込みの場合は20円が最低額面。さらに50年以降82年改正前までは500円が下限。
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