上場と公開の違いは
上場公開
株式市場には、上場市場と公開市場(いわゆる店頭市場)の2つがある。
上場市場は、大蔵省の管理下にある証券取引所で株式を売買する市場で、東京、大阪、名古屋の三証券取引所には第一部と第二部とがある。
そのほかの地方市場では、その市場に上場を希望した銘柄と、その市場だけにL場している銘柄が売買されている。
たとえば、日立製作所(コード番号6501)は日本国内8市場にすべてと場されているほか、ルクセンブルグ、フランクフルト、アムステルダム、パリ、ニューヨークの各証券取引所にも上場されているが、雪国まいたけ(コード番号1378)は新潟証券取引所にしか上場されていない、といった具合いである。雪国まいたけの売買は原則として新潟市場でしか行なわれないが、東京や鹿児島に住んでいる人が買おうと思えば、証券会社の仲介にょって簡単に買える。
東京、大阪、名古屋の三市場にある第一部と第二部の差は、ひとことでいえば、“流通性”である。
第一部上場銘柄は総じて株式発行量が多く、株主も多い。したがって、買いでも売りでも値がつきやすい、つまり売買が成立しやすい。
一万、第二部上場銘柄は株式発行量が総じて少なく、株主もあまり多くない。となると、成行きで売買注文を出しても、売買が成立しない場合も起こり得る。市場性、流通性といった面でやや難があるわけだ。その点さえ気をつければ、第二部上場銘柄には成長力の高いものもけっこう多いのである。
店頭市場は、米国でピンク・シート(桃色地の紙に各種銘柄情報を載せた情報紙)をベースに証券会社の店頭で投資家同士が直接売買したことが起源とされているが、コンピュータ取引が導入されてから爆発的に伸びた。
日本でもすでに800を超える店頭登録銘柄が存在しているが、その特色は上場基準よりも公開基準のほうがゆるやかなため、ほとんどが小型株という点にある。したがって公開銘柄は第二部上場銘柄よりも市場性に乏しい場合があるが、店頭市場で株主をふやし第二部あるいは第一部へ直接上場を果たしていく銘柄も増えてきている。
この店頭市場は、証券取引所ではなく証券業協会が管理しているが、実際の売買の付け合わせは、かつてはBB(ブローカーズ・ブローカー)証券、いまはジャスダックでコンピュータによって行なわれている。
上場銘柄に比べ、公開銘柄は、�@総じて情報量が少ない、�A創業者の大株主が多い、�B人気のないときには売買が成立しにくい、�C原則として指値による注文といった点はあるが、銘柄個々の安全性に関しては大差ないと見てよいだろう。
*8市場 東京、大阪、名古屋、札幌、新潟、京都、広島、福岡。新潟と広島は2000年3月に東京と合併。
*ジャスダック:売買と情報伝達の2つのシステムで構成され、実務運用は(株)ジャスダック・サービスが行なっている。
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