株式って、なぁに?
株式
ある休日の午後0珍しく2〜3日前の新聞を読み比べていた中学生の息子が、ふと顔をあげると、父親こ話しかけた。
「株価はなぜ、上がったり下がったりするのかなァ、それに値段も1万円以上のものから100円以下のものまでいろいろあるけど、どうしてなの、株式ってどこへ行けば買えるんだろう」。
好奇心旺盛な年ごろとはいえ、中学生らしい素朴な疑問である。
“おやおや、そんなことにも興味を持つような年ごろになったのか”と、息子の成長を内心うれしく思いながら、父親は中学生に理解できるように話をするにはどうしたら良いか、頭を忙しく回転させ始めた。
「きみの疑問は3つあるよね。順番にできるだけわかりやすいように説明してみよう」といって、父親は話し始めた。
「第1の疑問だがね、株価が上がったり下がったりするのは、人気というか需要と供給の力関係を表わしているんだ∃、わかりやすく言えば、売りたい人より買いたい人のほうが多く、実際にそのように行動すれば値段つまり株価は上がる、逆の場合には下がるというわけさ」
「ふーん、売りたい人が500人いて、買いたい人が1000人だったら、株価は相当上がるというわけだね」
「まあね。第2の疑問だが、株価が1万円以上のもの、この“もの”とは銘柄と呼ぶんだけれど、1万円以上の価値があると思う人がたくさんいるからなんだ。逆に株価100円以下の銘柄は、その程度の価値しかないと思う人が圧倒的に多いからなんだ」
「そう“思う人”が多いだけなの」
「いや、専門がその銘柄についてあらゆる角度から精密に分析しても、実際の株価とほど遠からぬ値が出てくるそうだ」
「専門家ってスコいんだね。多くの人たちってその専門家の見方に右へならえするわけ?」
「いや、すべての人がそうとは限らないさ。株価1万円以上の銘柄でいえば、オレは2万円の価値があると思うという人もいるだろうし、逆に、8000円でも高すぎるわ、と思う人もいるかもしれない。そうした見方の違いがあり、経済全体の環境や価値観も変動するから、株価も上がったり下がったりするとも言えるね」
「専門家は間違えないの」
「専門家つまりプロのアナリストでも神さまじゃないからね、ときには間違えることもあるさ。株価分析の世界では、将来こうなりそうだという“予測”が最大のウリなんだが、これがきわめて難しいんだ。一般の投資家は予測を期待に転化しやすいが、実際には期待とナント力は前からはずれる”ことも日常茶飯事だそうだよ。
もちろん、間違いの少ないアナリストもたくさんいるんだけどね」
「それじゃ、自分で考えたほうがいいよね」
「そう、それが一番大事なんだ。専門家の見方は1つの見方として素直に受け取っても丸のみにせず、自分でも勉強して自分の頭で判断することが大事なんだ。仮に、専門家の意見を丸のみして大損しても、損害分を専門家が弁償してくれるわけじゃないからねえ。 さて、第3の疑問だが、これは簡単だよ。株式を買いたいなら、それなりの知識を身につけて“証券会社”へ行くことさ」
「証券会社は銀行や郵便局とどこが違うのかなア」
「定期預金など元本と確定利子を保証した商品は扱えないが、企業などが有価証券を発行して資金調達する発行市場と、その流通市場が活躍舞台なんだよ」
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